院長紹介

院長挨拶

院長

夢・希望 そして未来へ

 歯科大学のない熊本県において、大学病院の役目を担う伊東歯科口腔病院の経営の安定化は、 入院患者の確保や今後の高齢患者の増加とともに安心・安全な治療を行うために重要な課題である。 外来患者の増加に伴い外来収入は順調に伸びている。口腔外科、矯正歯科、インプラントは 連携歯科医の先生方からの紹介によるところが大きい。しかしながら、入院患者は顎変形症関連を除くと 一般的歯科疾患による入院は25~30%に過ぎない。歯科、という特殊性から入院増が難しいことがうかがえる。 そこで、次世代を見すえ、収入増や入院増の解決策として、連携医療を強化することはもちろんであるが、 「歯科に特化した」から「歯科を主体とした病院」にする必要な時が来ると考えている。
 「歯科を主体とした」ということは、有病・高齢化に伴う全身管理、顎変形症などのチーム医療として、 心の病を抱えた患者の増加に対するサポートチームが必要と考えるが、これからの時代の変化をよく観察していくことが必要であろう。

<病病・病診連携の強化>

 熊本地震を契機に医師側からも歯科、口腔ケアの重要性が見直され高齢者では誤嚥性肺炎の防止や手術後の治療結果向上のためにも 口腔環境の改善が必須であることが分ってきた。また、がん治療や糖尿病の治療に際し、医師も歯科治療が必要な患者の歯科治療を、 いつ行えばいいのかについて理解が十分とは言えない。これまでの医師側との意見交換の中で、がんの化学療法、糖尿病、放射線治療、 骨粗鬆等に対する投薬に際し、いつ歯科治療をすればよいのか、あるいは一旦入院してしまうと途中退院・再入院が難しいのでどうすればいいのか、 との質問があった。そこで、各病院の入院前の外来診察の際に、歯科治療が必要な患者は、開業歯科医や当病院外来、 あるいは必要であれば当病院へ短期入院させ集中治療を行う。治療終了後に依頼された病院に入院、医科治療を行うことで、その後の歯科治療の困難さや 合併症を最小限にすることが可能となる。依頼病院を退院後は、在宅・訪問によるフォローを行うことで、 一貫した医科・歯科治療を行うことが可能となる。この入口・出口方式が可能となれば、患者に安心安全な効率的な治療ができる。 また、この方式が完成すれば他病院との医科・歯科連携による一貫した治療で、病・病連携パスの一つのモデルになるものと期待している。

<特殊診療科の医療過疎地歯科診療所との連携>

 社会的に過疎化が進む中で、歯科分野でも特殊な診療部門(矯正歯科、インプラント、障がい者歯科等)の医療過疎が問題となり、 医療格差が大きくなってきている。郡部、特に過疎地域などでは、一般歯科治療は地域の先生方の献身的な貢献により熊本市と変わらない治療が受けられる。 しかしながら特殊部門では、定期的に熊本市に通院加療を受けるのは経済的にも時間的にも難しく、また専門科だけで経営が成り立つことは難しく、 アルバイトの先生方に頼っているのが現状である。先日、ある地方で講演を行ったが、地元の先生方からの意見では、アルバイトの先生方の 技術、責任感や定着率に問題があるために、伊東歯科口腔病院の協力で初歩的な対応ができるように臨床教育、技術指導等を行ってほしいとの要望があった。 以前いろんな地方の先生方から派遣の要請があったが、人材不足で実現までには至らなかった。今後は地域連携の強化を掲げている伊東歯科口腔病院としては、 医療格差を少なくする、改善するためにも取り組まなければならない課題であろう。最後に、今後の医療法人伊東会の継続的、かつ創造的発展を考えると、 安定的な病院経営を考える時、「歯科を主体」とした多角化を図る時代が来るものと考えている。

2018年7月20日
医療法人伊東会 伊東歯科口腔病院長 伊東隆三

経歴

1973年
神奈川歯科大学卒業
1977年
鹿児島大学大学院医学研究科(口腔外科学)修了
1977年
福岡歯科大学助手(歯科矯正学)
1978年
福岡歯科大学講師(歯科矯正学)
1980~81年
カルフォルニア州立大学ロサンジェルス校(UCLA) 歯学部客員教授(歯科矯正学講座)
1987年
福岡歯科大学大学院助教授(歯科矯正学)
2001年
(医)伊東会伊東歯科医院勤務 顎・顔面・歯列矯正部門長
2009年
(医)伊東会伊東歯科口腔病院 副病院長就任
2013年
(医)伊東会伊東歯科口腔病院 病院長就任

現在に至る

  • 日本矯正歯科学会認定 
    指導医・臨床指導医
  • 日本成人矯正歯科学会認定 
    総合指導医・臨床指導医